IGESデータ読み込み・編集
MetaCAMは、中間ファイルの読み込みが可能です。
ソリッド(固まり)データは、サーフェス(面)やワイヤーフレーム(線)のデータと違い板が二重に表現され、
曲げRが円筒状の図形に表現されています。
IGESの出力が一般的に普及しており、規格も比較的統一されていますので、読み込みは一番安定しています。
取り込み基本操作
- [ファイル]⇒[読み込み]⇒[IGESモデル]を選択します。
2. [ファイルを開く]画面よりIGESファイルを選択し、[開く]をクリックします。
3. [MetaCAMオプション読み込み設定]画面が表示されます。設定を確認後、[了解]をクリックします。
読み込み設定画面詳細内容
<サーフェイスモデル用の設定>
多くのIGESファイルでは曲面、又は面をナーブス面で定義しています
ここでは、IGESファイルを読み込むときに、ナーブス面をどのように読み込むかを設定します。
・ナーブス面の輪郭端 最大偏差
ナーブス面の輪郭形状を読み込む粗さを設定します。
小さくすると細かくなり、大きくすると粗くなります。
・ナーブス面の表面 最大偏差
ナーブス面を読み込むときの表面の粗さを設定します。
小さくすると細かくなり、大きくすると粗くなります。
・ナーブス面上の穴を転写として表示する
ナーブス面に開いた穴を、ケガキ線のように写し出された形状として表示します。
穴数が多く穴として読み込むと、表示に時間がかかるような場合に使用すると有効です。
・ナーブス面の分割模様をモデルと共に保存する
読み込んだ3次元モデルと保存するときにナーブス面の解析結果も保存します。
保存した3次元モデルを次回呼び出すときに若干早く呼び出せます。
・下向きの面の向きを反転する
面はそれぞれ向きを持っていますが、読み込むデータによっては、必ずしもすべてが同じ方向を向いているとは限りません。
この設定をONにすると、下向きの面の向きを反転して上向きにします。主に、3DCAMを使用するモデルで使用します。
この設定を使用して読み込んでも、すべての面の向きが同じになるとは限りません。読み込み後、表示設定で裏面の色表示をONにして、
加工を割り付ける面の向きが正しいかどうか確認してください。必要に応じて[板厚方向変更]コマンドを使用して、面の向きを編集してください。
・読み込み後にモデル修正をする
モデルを読み込んだ後に、[展開用にモデル修正]コマンドモードになります。
・3Dカーブを読み込む
サーフェス上にワイヤーフレームで作図されているデータの読み込みをする場合にONにします。
主に、3DCAMでワイヤーフレームに割り付ける場合は、このスイッチをONにしてください。
・面の色を無視して読み込む
3DCADで作図した色で読み込むか、色を無視してMetaCAMの色で読み込むかを設定します。
<ワイヤーフレームモデル用の設定>
IGES、DXFファイルの中には、面の無い線だけで作成された3次元のデータがあります。このようなワイヤーフレームモデルを読み込むときに面を自動作成するための設定をします。モデルの形状によっては、ワイヤーフレームに面を自動割付して完璧なモデルにすることは非常に困難な場合があります。
思うようなモデルの形状にならない場合は、モデルデータの作成元からサーフェイスモデルを受け取ることを推奨します。
・ワイヤーフレームモデルから面を作成する
ワイヤーフレームを元に、できる限り平面を作成します。
データによっては平面を作成できない場合があります。
・同一平面状の重なった面を結合する
同一の平面状にあり重なり合う平面を結合して1つの平面にします。
・他の面に含まれた面をできる限り穴に変換する
同一平面状にあるワイヤーフレームから、できる限り穴を作成します。
・共通辺を可能であれば設定する
可能であれば、隣り合う面の共通辺を、合わせ面として設定できるように取り込みます。
・ワイヤーフレームから円筒面を合成する
ワイヤーフレームを元に、できる限り円筒面を作成します。
・設定値以下の離れた線を1本にする
ワイヤーフレームから閉じたループ形状を作成するときに、設定値以下の離れた線分の端点同士を結合します。
あまり大きな値を設定すると、良い結果が得られません。できるだけ小さい値を設定してください。
4. IGESモデルが取り込まれます。
MetaCAMの面の認識はされないので、展開をするために修正を行う必要があります。
5.[モデル]画面⇒[拡張]⇒[展開用にモデル修正]を選択し、モデル上でクリックします。
6. [モデル]画面⇒[基本]⇒ [板厚方向変更]をクリックするか、マウス右クリックの
ショートカットメニューより[凍結解除]を選択します。
MetaCAMで展開できる状態に変換されます。
7.[モデル]画面⇒[基本]⇒ [3次元モデル設定]をクリックし材質と板厚を選択します。
8. [モデル]画面⇒[基本]⇒ [レイヤー設定]をクリックし
上記で選択した材質、板厚にレイヤーを変更します。
※下記画像いうと、SURFACEレイヤーを1レイヤーに変更します。
3次元モデルで全て面を選択した状態で、[レイヤー設定]を開き
現行を変更先のレイヤーに合わせておきます。
[拡張機能]⇒【選択要素を現在のレイヤーに移動】をクリックします。
9. 作成されてモデルの寸法を確認後、[モデル]画面⇒[基本]⇒ [展開]をクリックし、展開図を作成します。
展開用にモデル修正を手動で行う
1.[展開用にモデル修正]を選択後、画面下の“手動操作”をクリックしてください。
[展開用にモデル修正]画面が表示されます。
・板厚限界・・・・・・・・・モデルの板厚を入力します。
板厚限界以下の面を[板厚面をマーク]を選択した際に、選択されます。
・最大曲げR・・・・・・・曲面部で、入力した値以下の曲げ部が、すべて選択状態になります。
下のデータに誤差がある場合があるため、実際の板厚より、少し大きめの値を入力してください。
・再配置ベクトル・・・[選択面を再配置]を選択した際に、移動される座標。
X、Y、Zの順(数値はカンマで区切ってください)
・ペア面最大誤差・・・・[板厚面をマーク]を選択し、削除後に残る平行な2面間の距離を入力します。
[板厚限界]で入力する値より、少し大きめの値を入力してください。
(残る平行な2面は、正確には平行でないため、少し大きい値を入力してください)
2. 数値を入力後、[板厚面をマーク]をクリックしてください。
板厚部分が青く選択されるので[選択面を削除]をクリックしてください。削除されます。
3. [曲げRをマーク]をクリックしてください。R部分が青く表示されます。
その状態で[選択面を削除]をクリックするとRが削除され面合わせになります。
4. [ペア面をマーク]をクリックしてください。2重になっている面が青く表示されます。
残す面を直接クリックしてください。
5. 不要な面がある場合、[展開しない面をマーク]をクリックしてください。
その後[選択面を削除]をクリックします。
※②~⑤の操作は必要部分のみ操作してください。